■ ID | 806 |
■ 種類 | 総説・解説 |
■ タイトル | 人工香料および紫外線吸収剤による水環境の汚染と地球温暖化の影響 |
■ 著者 | 亀田豊
埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | 且Y業用水調査会 |
■ 出版年 | 2008 |
■ 誌名・巻・号・年 | 用水と廃水、Vol.50、No.7、603-609、2008 |
■ 抄録・要旨 | 人工香料や紫外線吸収剤は、医薬品類と同じくPPCPsに分類される化学物質であるが、水環境中の汚染状況や生態性に関する研究が遅れており、物質別の生産量や消費量に関するデータも十分収集されていない。さらに生態リスクや意図的な暴露経路によるヒトへのリスク評価も稀である。しかし、ここ数年の間に関連研究が増え始め、日本の水環境中に人工香料や紫外線吸収剤が高濃度で存在することが明らかになってきている。
人工香料や紫外線吸収剤は難分解性の物質で生物蓄積性を有する可能性があり、水生生物への蓄積や灌漑用水を通した農作物への移行、水道水中への残存が懸念される。オーストラリアでは下水処理水飲料水源の利用に際してこれらの物質の環境中挙動や安全性について関心が高まりつつある。今後日本でも下水処理、浄水処理過程での挙動やヒト生態リスクアセスメントに関する調査研究を進める必要がある。 |
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